個人制作作品
白作風
あまのじゃくの飼い方
児童文学 短編30p 執筆時期:2011.1
夏休みの自由研究課題として、タカキが選んだのは〝あまのじゃく〟。
庭に迷い込んだのを観察し、エサのやり方から散歩の仕方と、立派な自由研究ができあがった。
そんなタカキに、あまのじゃくブリーダーのヒロが興味をしめし……?


デビュー前の作品のなかで、一番児童書っぽさがある一作です!
小品ですが、エピソードがぎゅっと詰まってラスト数文に向かっていく、なかなかの良作ではないかなぁと思っています。
オレのバイクは対人恐怖症

YA 短編60p 執筆時期:2009.3
「いやだ。やめて。家にいようよ」
半年も世間の風に触れさせずにおいたら、そりゃあバイクだって気弱にもなる。
孝之のバイクは駐車場の奥で、タイヤに蜘蛛の巣を絡みつけ、対人恐怖症気味になってしまっていた。
「おまえだってこのままじゃいけねぇと思ってんだろう?」
江戸っ子気質な蜘蛛と一緒に、孝之はバイクの社会復帰の道を模索することに。
ちくしょう、なんで喋りやがるんだよこのバイクは!

はじめてオリジナルで書いた小説です!
10代の若者の抱えたもやもやを、直球ストレートに描いています。
YA作品っぽさもありつつ、おかしなやつらのおかしな掛け合いを書くのが好きなのは、今も変わりませんね。
メカねこと空気入れ
SF児童文学 短編50p 執筆時期:2010.1
風船だらけの世界に暮らす、小学生の男の子。
大好きなお母さんを抱きしめても、きゅっきゅっとビニルの擦れる音がするばかり。
少年がほしいのは、きっとぬくもりでした。
けれど、ようやく飼ってもらえることになった猫はメカ。
右前脚には破壊力抜群のロケットランチャー。左前脚には失神確定のパンチンググローブ。
そんな装備を持っているけど、少年にぬくもりはあげられません。
落胆する少年に、メカねこはどうすれば少年を笑わせられるのか、行動を開始するのです――。


SFの賞に応募するために書いた作品です。
人間じゃないものばかり書きたがるため、かよっていた小説講座では擬人化好き認定されていました。
コミカルでギャグっぽいところとさびしさが同居した作風は、おそらく自分の原点なのでしょうね。




