🔍️『マイクラ 小説』 👈️寄ってかない…?

ここのところしばらく、自分のウェブサイトの強化に乗り出している。

きっかけは、『ぼくたちのマインクラフト冒険記』を出すにあたって、こう思ったことだった。

『マイクラ 小説』って検索するユーザーがいたら、こんな小説出るよ! って伝えたいなぁ…。

試みに無料のツールで調べてみたところ、『マイクラ 小説』というキーワードは、月に約1600回ほど検索されていた。
『マインクラフト 小説』は、約880回。
あわせて、月に約2500回。

ユニークユーザーはもっと減るだろうが、関連するワードを含めるともっと増えることを考えると、月に2000~3000人の人たちが、『マイクラ 小説』『マインクラフト 小説』のようなキーワードで検索しているわけである。
(ちなみに『マイクラ』は100万、『マインクラフト』は37万なので、桁が違うんだけど)

「この2000~3000人に、僕の書いた小説の存在を知ってもらいたい!」

そう考えた。

とはいえ、はじめに考えたのは、出版社のページの露出の方だった。
SEO(Search Engine Optimization = 検索エンジン最適化)施策を打って、『マイクラ 小説』と検索されたときに、出版社の作品ページが上位に表示されるようにできれば、ユーザーに知ってもらえるはずだろう。

それで出版社のサイトのページ構造を見はじめたのだが。
すぐに気づく。
作家が出版社のサイトに口を出すのはヘンだろう。作家は出版社の社員ではなく、一取引先にすぎない立場だ。宣伝のためとはいえ、企業のサイトにこまかい要望を出すのは筋違いに思える。
くわえて、企業の公式ページというものは多くの場合、社内で作っているのではなく、制作を外部のベンダーに出しているものだ。SEO対策をしようと思ったら、そことツーカーでなくてはならない。無理にきまっている。組織を越えてこまかなやり取りをすることのむずかしさは、僕も元大企業のサラリーマンだったので重々承知している。

……ということで、いったんは、あきらめたのだけれど。

ためしに『絶望鬼ごっこ』を調べてみて気が変わった。
月に約2900回ほど検索されていたのだ。
……『マイクラ 小説』より多いじゃん。完結してもうすぐ1年経つのに。

『針とら』も調べてみた。月に320回ほど検索されていた。
愛じゃん。この人たちはもう、僕の恋人じゃん。

『絶望鬼ごっこ』と検索してくれるユーザーに、『針とら』と検索してくれるユーザーに、僕の新作の存在を伝えたい。
『ぼくたちのマインクラフト冒険記』と『神絵師のノート!』の存在を伝えたい。

そんなことを考えていて、ようやく気付いたのだ。
そうか、作者横断的な宣伝は、自分でしなければ誰もしてくれないじゃん。

もちろん、出版社は本の宣伝をしてくれる。とてもありがたい。
だけど、それは、至極あたりまえのことなんだけど、「その出版社から出した本」の宣伝にかぎられるのだ。
絶望鬼ごっこのファンに、小説入間くんや神絵師のノートの存在を知らせることはできないし、逆も真なり。

それを知らせることができるのは、僕しかいないじゃん…と

そんなわけで、出版社のページの露出を高めようだなんて、他力本願な考えはやめた。
自前でページを構築することにした。
ドメインを新規で取得して、Wordpressやプラグインの勉強をして、一からサイトを構築していく。
そうして作ったのが、このサイト。

針とらBOOKSなのである…!

……まあ、SEOについて調べるほどに、企業のドメインパワーにはそうそう勝てないなぁ、という感じはあるのだけれど。
ドメインを新規で取得したばかりの被リンクもないサイトを、Google先生は検索エンジンの上の方に表示してくれないのである。metaタグをはじめ構造的なSEO対策は打ったけど、焼け石に水な感じがある。Google先生の信用を勝ち取るには、たとえうまくいったとしても、半年以上はかかるだろう。

じゃあそれまで『マイクラ 小説』と検索したユーザーに、『絶望鬼ごっこ』と検索してくれたユーザーに、新作の存在を伝えられないのか…?

…いやいや。
あるじゃねえか、これがよ…。

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……まあ、このへんの話は長くなるのでまたの機会に。

デビューしたころ、「児童文庫のファンはシリーズについて、作家にはつかない」みたいな話を聞いた。
それはおそらく事実なんだと思う。

でも、「じゃあ、ついてもらうためにはどうすればいいんだ?」ということを考えてみたときに、そのための試行錯誤の1つとして、こういうやり方もあるかな、みたいな感覚でやってみている次第である。

ともあれ、今後とも針とらの作品をよろしくお願いします。

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