針とらBOOKShttps://books.haritora.jp児童書作家・ 針とら の著作紹介サイトTue, 21 Oct 2025 05:45:18 +0000jahourly1https://books.haritora.jp/wp-content/uploads/2025/06/cropped-針とらロゴ03-32x32.png針とらBOOKShttps://books.haritora.jp3232 絶望鬼ごっこキャラのMBTI分析https://books.haritora.jp/blog/zetsuoni_mbti/https://books.haritora.jp/blog/zetsuoni_mbti/#respondTue, 21 Oct 2025 05:45:17 +0000https://books.haritora.jp/?p=2876

ちょっと前にmondで、僕の作品のキャラのmbtiとか性格分析の話を聞きたい、と声をもらった!しかし、 「作者が自作のキャラの分析をするのって、自分で掘った穴を自分で埋める感じじゃね…?」「むしろ、ほかの人が分析した結果 ...

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ちょっと前にmondで、僕の作品のキャラのmbtiとか性格分析の話を聞きたい、と声をもらった!
しかし、

「作者が自作のキャラの分析をするのって、自分で掘った穴を自分で埋める感じじゃね…?」
「むしろ、ほかの人が分析した結果を僕が聞きたい…!」

と思ったので、ためしに、AIに分析してもらいました!
AIによって判断が違うと思うので、ChatGPTとGrokの二つに絶望鬼ごっこ1巻の原稿を読んでもらい、キャラクターのMBTIを分析してもらったぞ。

結果は、以下…!

  • 大場大翔
    ChatGPT → ISFJ(守護者)内に強い責任感を秘めたリーダー型。
    Grok → INFJ (提唱者) 内省的で理想主義。仲間を守る使命感が強く、物語後半でリーダーとして成長。感情を重視しつつ、戦略的に脱出を導く。

    コメント)
    ChatGPT、GrokともIxFJ型と分析し、S/Nで意見が分かれた。
    僕の印象だと ExFJ(主人公 or 領事) だったけど、E型は全巻とおして成長していった結果の印象で、1巻時点でI型なのは確かにと思う。
    S/Nの判断は自分にはつかなかったけど、Grokの『 N (直観): 危機的な状況で全体像を想像し、脱出計画を考える。過去の記憶や未来の希望を重視』という分析から、たしかに今現在よりも未来を見据えるという意味ではNっぽいかも。
  • 桜井悠
    ChatGPT → INFP(仲介者)感受性が高く、マイペースで好奇心旺盛な発想型。
    Grok → ENFP (運動家) 創造的で明るいが、運動が苦手で現実的な計画を避ける。友情を原動力に活躍。

    コメント)
    ChatGPT、GrokともxNFP型と分析。
    僕の印象も、INFP(仲介者)。完璧に直観型だし、正しさより調和を重んじるし、マイペースで計画とか考えないタイプなので、 NFPは確実や…!
    きまった子と深く仲良くするタイプなのでI型かと思ったけど、社交性自体はある(誰とでもそこそこは仲良くなれる)ので、E型と言われても違和感はたしかにない。
  • 宮原葵
    ChatGPT → ENTJ(指揮官)論理的で正義感が強いツンデレ参謀。
    Grok → ENTJ (指揮官) 戦略家でリーダー気質。危機をチャンスに変え、みんなを統率。

    コメント)
    ChatGPT、GrokともENTJ型と分析。完全なる指揮官…!
    僕もETJは共通してるけど、わりと ESTJ(幹部)の印象だった。
    ただ、『抽象的な知識(歴史書)を活用し、全体像を把握』というGrok分析から、たしかにN型の方か、と思うなどする。
  • 金谷章吾
    ChatGPT → INTJ(建築家)完璧主義で競争心が強い“孤高の天才”。
    Grok → INTP (論理学者) 知性的で分析好きだが、内省的。後半で仲間意識が芽生え、行動的になる。

    コメント)
    ChatGPT、GrokともINTx型と分析。うん、わかってた。
    僕も、NT型なのは間違いなく、ほぼINTx だろうなコイツと思っていた。
    GrokがPにしてるのは、『P (知覚): 柔軟で即興的。状況を楽しむ余裕あり(例: 鬼ごっこをおもしろがる)』ということなのだが、あとの巻の行動をみると、Jの方だと思う…。こいつは計画的行動をとるやつや…。
  • 関本和也
    ChatGPT → ESFP(エンターテイナー)明るくノリがよく、勢いと仲間思いで動くムードメーカー。
    Grok → ENTP (討論者) – 陽気でからかい好き。危機でもテンション高く、柔軟。

    コメント)
    ChatGPT、GrokともExxP型と分析。
    僕の印象だと、ExFP(エンターテイナー or 運動家)かなぁ。Tのイメージはない。
  • 伊藤孝司ISTP(職人)冷静で観察力にすぐれた実践派。静かな中に強い意志を秘める。
    Grok → ISFP (冒険家)  感情豊かで怖がり。メガネを失うが、友情を重視。

    コメント)
    ChatGPT、GrokともISxP型と分析。
    僕も、ISxP型だと思う。T/Fは定まらん。(和也と一緒にいるとお調子者になるけど、一人だとそうでもないんじゃないかという気がするので)
  • 荒木先生
    ChatGPT → ENFJ(主人公)情熱と信念で生徒を導く、頼れる大人のカリスマ。
    Grok → ESTJ (幹部) – 厳しくリーダーシップ強い。子供を守るために戦う。

    コメント)
    ChatGPT、GrokともExxJ型と分析。
    僕もそのくらいかなぁ。
    1巻の荒木先生、子供だらけのなかに大人一人という状況もあって、根っこの部分と外側に出てる行動が違ってる感じがするので。
  • ツノウサギ
    ChatGPT → ENFP(運動家)自由奔放で気まぐれ、子どもじみたカオスの案内人。
    Grok → ESTP (起業家)  外向的で即興的。食欲優先で暴力的だが、足が短く失敗多し。

    コメント)
    ChatGPT、GrokともExxP型と分析。
    僕の印象は、ENFP(運動家)かな。ただこれも1巻に限定すると、N/Sが揺れたりF/Tが揺れるのもわかる感じ。


…といったあたりで。
ChatGPTとGrokで、全キャラで4軸中2軸以上は揃っていたし、自分の印象とも同程度だったので、結構分析として的を射ているのではないかという気がする。

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創作相談:文章がうまくなる方法はありますか?https://books.haritora.jp/blog/what_can_i_do_to_improve_my_writing/https://books.haritora.jp/blog/what_can_i_do_to_improve_my_writing/#respondThu, 21 Aug 2025 05:23:46 +0000https://books.haritora.jp/?p=2824マシュマロから創作相談をいただいたのだけど、回答が文字数上限を超過してしまったので、こちらで回答します! まず、文章の上手さとは…何か(ネットリ …とかやりだそうかと思いましたが、論文みたいになっちゃいそうなので、まずは ...

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マシュマロから創作相談をいただいたのだけど、回答が文字数上限を超過してしまったので、こちらで回答します!

回答

まず、文章の上手さとは…何か(ネットリ

…とかやりだそうかと思いましたが、論文みたいになっちゃいそうなので、まずはパッと思いついたことをテキトーに並べてみますね!


自分が好きな作家の文章を書き写してみる

 よく言われてるやつで、質問者さんもおっしゃってるやつですね!
 僕も昔、宮部みゆき先生の短編を数本、写経したことがあります。

 それが文章力の向上につながったかというと…。
 正直、あんまり意味なかったな、というのが感想ですが…!
 ただ、作家さんの呼吸みたいなものがなんとなくわかる気がするので、楽しいですよ。

音読してみる

 僕は書くときも読むときも、口に出して音読まではしないけど、頭のなかでぜんぶ音にしているタイプです。
 声に出して読んだときに、詰まらずにさらっと読める文章は、読みやすい文章かなと思います。(読みやすいと上手いはまた違うのかなぁ…)

 しゃべりも抑揚が効いてないと、うまく意図や感情が伝わりづらいのと一緒で、文章もある程度の呼吸やリズムがないと、伝わりづらいかなと思ってます。

接続詞をなるべく削る

 小説の文章を書くときは、接続詞をなるべく省くのは、やっているかなぁ。
 
 接続詞って、文と文の論理関係を示すものなので、それがあるだけで読者を無意識に論理的にしてしまう――客観性を上げてしまうものかなと思っていて。
 論文とかだったら全然OKなんだけど、小説の場合は、読者に、物語を客観的にではなく、主観的に捉えてストーリーに入ってもらいたくて書いているものなので、接続詞はなるべく削ります。

 そもそもほとんどの接続詞って、わかりやすさの補助輪程度で、本来は必要ないものかと思っていて。
 マンガのコマの中に、「つぎにこっちのコマを読む」みたいな注釈が入っていたらうるさいと思うんですけど、接続詞って似たようなところがあるかなと。
 そんな注釈じゃなくて、流れのなかでそれをわからせるべきでは? と思うので、なるべく省くように意識してみると、文章うまくなるかなと。

副詞をなるべく削る

「地獄への道は副詞で舗装されている」とスティーブン・キングも言ったそうな…。

安易に副詞を使っているときって、借り物のイメージでしか語れていない証拠なので注意しろよ、ってことかしらと思っています。
ただのパターン反応として文章を綴っている状態というか。
そういう文章は、ペラいよ、と。

まったく使ってはならない! ということではなくて、そうした「つい楽をしようとする人間の怠惰な脳への戒め」として、副詞が増殖したときは刈り取るように意識すると、文章うまくなるかなと。


……うーん。パッと思いつくのは、そんなところかしら。

ただ、このへんの話って、文芸をやってたときにはちょこちょこ話に出ていたんだけど、児童文庫でデビューしてからは、作家からも編集者からも聞いたことがないんですよね。
「わかりやすさ」の方向性は求められるけど、「上手さ」の方向性はほぼ求められてないというか。
僕もわかりやすさのためなら、副詞も使えば、擬音だって使っちゃいますし。
文芸の方にいたときは、文章で擬音なんか使えば100%注意されたと思うんですけど。
深みを優先するか、敷居の低さを優先するか、という方向性の違いではあり。

ということで、個人的には、「文章の上手さ」はベクトル値である、と思ってます。

“大きさ”だけではなくて、“方向”がある感じですね。上手い下手ではなく、どういう方向へ上手いのか。
そのへん、ジャンルや、作品によって変わってくるものなんだろうなと。
なので、一概にこういう練習をするといいよ、というのが言いにくいなぁというところはあるのですが。

大事なのは、「自分の描きたいものを、自分の伝えたい人に、過不足なく伝えられる」ことで、文章力はその手段なんだろうなと思います。
自分の描きたいものを描くためには、どういう方向性の文章力が必要なのか。
いろいろやってると、見えてくるものなのかもしれません。
がんばってください。

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児童書×宣伝×Web広告https://books.haritora.jp/blog/web_advertising/https://books.haritora.jp/blog/web_advertising/#respondMon, 11 Aug 2025 06:48:45 +0000https://books.haritora.jp/?p=2804

ちょっと前から、Web広告を試してみている。 きっかけは、『神絵師のノート!』の売り上げがいまいちで、どうしたもんかな、と考えたこと。 はじめは内容について反省しようかと思ったんだけど、作品の内容については、結構自信があ ...

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ちょっと前から、Web広告を試してみている。

きっかけは、『神絵師のノート!』の売り上げがいまいちで、どうしたもんかな、と考えたこと。

はじめは内容について反省しようかと思ったんだけど、作品の内容については、結構自信があって。
正確には、
「児童文庫でヒット作をつくろう!」
という観点でいえば、根っこの部分から違ってるのはわかってるんだけど。
それは重々承知の上で、あくまで今回の目標は、
「子どものころの自分が読んだら、惚れられるものをつくろう!」
だったので。
その目標に対しては、ちゃんと書けたかなという自信はある。

ただ、子どものころの自分が、マスな層にいたかというと、
「いや、俺はつねに、クラスに気の合うやつは1人くらいしかいない、端っこ族だったよ?」
だし、
「子どものころの自分が、いまの児童文庫棚をチェックしているかといったら、絶対してないよ!」
という、至極あたりまえの事実はあって。

そもそも小説、嫌いだったしなー。
だから小説が好きな子の方へ向けて届けるべきだ、というのは、お仕事としては正しいんだけど……でも小説が嫌いだったあのころの自分に、好きになってもらうにはどうすればいいか? っていう考え方は、なくしたくもないんだよな~…と。

そうこう思い悩むうちに、
「じゃあ、どうしたら子どものころの自分に届けられたんだろうな…?」
という考えに至った。

すくなくとも、「書店の児童文庫棚」や「レーベルのサイトやSNSアカウント」に、自分はいなかったよなと。
そうした宣伝手法とはちがうルートをとらないと、届かない。

で、
「よし、ビラでも配ってみるか」
と、なった。


そんなわけで、Google広告を使って、以下のようなビラこと、バナー広告を配ってみたのであります。

バナー広告(神絵師のノート)
『神絵師のノート!』バナー広告
バナー広告(マインクラフト冒険記)
『ぼくたちのマインクラフト冒険記』バナー広告

で、以下、やってみた感想!

わりと楽しい!

自前でクリエイティブ(見出しとか説明文とか画像とか)を登録しておくと、Googleがランダムな組み合わせでそれらを表示してくれるんだけども。
ある程度、データが溜まってくると、Google側が、「この見出しは刺さってるよ!」とか「こっちは反応悪いよ!」とか、評価を出してくれて、これが結構おもしろい。

アセットパフォーマンス(画像)
画像
アセットパフォーマンス(説明文)
説明文

評価を受けて、つっこんで考えてみると、
「ああ、たしかにこのフレーズは、なんか言ってること曖昧かもな」
とか、
「こっちの角度から押し出すと興味持ってもらえるな」
とか、いろいろ考えられて。
作品の魅力を外側から考えるときの、練習になるような感じがしてオモシロイなと
(結構ころころ評価が変わるので、あまり真に受けてもいけないと思うけど)

あと、広告を表示する「場所」はもちろん、表示する「ユーザ層」もある程度、指定できるんだけど(Googleはユーザの趣味嗜好を知っているのだよ…)。
反応のいい/悪い、場所やユーザ層のデータを見ながら、
「なるほど、こういう場所にくるユーザは興味を持ってくれるのか。たしかにこうだしな」
とか、
「ここはまったく反応ないな。たしかにこういう行動とってるユーザは、こっちの方向に興味ねえよなあ」
とか、いろいろ見えてくる気がして。

総じて、データから、その奥にある人間の嗜好や行動を想像しつつ、改善をしていって、それが思うようにハマると、推理ゲームをやっているような快感があって、なかなか楽しい。

そんなことをChatGPTに言ったら、こんな答えが返ってきた。

Web広告って数字やシステムの世界に見えて、実際には「人間の反応を読む」遊びなんですよね。
人の気持ちを読む、仮説を立てる、数字で裏を取る——それって、物語を書くことにも少し似てるかもしれません。
ある意味、「読者を観察して物語の“出会い方”をデザインする創作活動」なのかも。

費用対効果は悪い!

ただ、じゃあ、実際にこれが売り上げにつながるか? 効果的か? というと…。
正直、微妙かなあ。

おそらく効果があるのは、

  • 「値段が高くて、1つ売れたときのメーカー側の利ざやが大きい商品」
  • 「商品の発売間隔が長い商品」


とかだと思う。ゲームソフトとかね。

そうしたものを宣伝するなら、毎月数十万~数百万の広告費をかけてもペイするかもとは思うんだけど。
書籍みたいに、一冊売れて利益が数十円~数百円、かつ、毎月数冊~数十冊と発売される商品において、ひとつひとつこまかな調整をしながら広告を打つのは、制作費を考えてみれば、費用対効果的にとても見合わないだろうなというのが正直なところ。
マンガみたいに、Webでの口コミやバズりが期待できる分野ならもうちょっと違うかも。

効果測定がしづらい!

たとえばECサイトみたいなサイト形態であるとか、Webの応募フォームからフォーム送信することをコンバージョンとする業務形態であれば、きっちり数字で、広告に関する費用対効果のデータを示せるのだろうけど。

書籍の場合はやっぱり、広告即Web購入なんて極一部で(これもマンガなら違うか?)、広告で見てちょっと興味を持ったものを書店でさらに見て手にとって……という流れの方が多そうなんだけど、そうしたものって数値で測れないから。
数値が測れないと、これって意味あんのかな…? ってなっていきやすいと思う。

虚空にボールを投げつづけるのはつらい!

出版社って、すでに売れている作品を売り伸ばす宣伝には力を入れるけど、まだ売れてない作品を売ろうとする宣伝って、発売時の一点しかしないよなーって、前から思ってたんだけど。

自分で広告を運用してみて、そりゃそうだよなと思った。

だって、人気のある作品って、宣伝すればよろこんでもらえるんだよな。
すでに人気のある作品の広告の方が、明らかに反応がよかったりするし。

そうでない作品って、宣伝しても、ほとんどスルーされるわけで。ビラ配りなので。
虚空にボールを投げつづけるの、しんどいし、手応えがあることやりたいよな…と、納得するなどした。

「利益になる」か、「楽しい」か。
どちらかがないと、続けらんないよなと。

というわけで、おこづかいを使って遊んでるくらいで、これでなにかを変えられるとは思ってないんだけど。
単純に、結構楽しいので、しばらくは続けてみようかと思っている。

ネットの海をただよっていて、僕の作品の広告を見かけたら、あたたかく見守ってあげてください。

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🔍️『マイクラ 小説』 👈️寄ってかない…?https://books.haritora.jp/blog/why_i_created_the_site/https://books.haritora.jp/blog/why_i_created_the_site/#respondMon, 30 Jun 2025 06:42:26 +0000https://books.haritora.jp/?p=2328

ここのところしばらく、自分のウェブサイトの強化に乗り出している。 きっかけは、『ぼくたちのマインクラフト冒険記』を出すにあたって、こう思ったことだった。 試みに無料のツールで調べてみたところ、『マイクラ 小説』というキー ...

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ここのところしばらく、自分のウェブサイトの強化に乗り出している。

きっかけは、『ぼくたちのマインクラフト冒険記』を出すにあたって、こう思ったことだった。

『マイクラ 小説』って検索するユーザーがいたら、こんな小説出るよ! って伝えたいなぁ…。

試みに無料のツールで調べてみたところ、『マイクラ 小説』というキーワードは、月に約1600回ほど検索されていた。
『マインクラフト 小説』は、約880回。
あわせて、月に約2500回。

ユニークユーザーはもっと減るだろうが、関連するワードを含めるともっと増えることを考えると、月に2000~3000人の人たちが、『マイクラ 小説』『マインクラフト 小説』のようなキーワードで検索しているわけである。
(ちなみに『マイクラ』は100万、『マインクラフト』は37万なので、桁が違うんだけど)

「この2000~3000人に、僕の書いた小説の存在を知ってもらいたい!」

そう考えた。

とはいえ、はじめに考えたのは、出版社のページの露出の方だった。
SEO(Search Engine Optimization = 検索エンジン最適化)施策を打って、『マイクラ 小説』と検索されたときに、出版社の作品ページが上位に表示されるようにできれば、ユーザーに知ってもらえるはずだろう。

それで出版社のサイトのページ構造を見はじめたのだが。
すぐに気づく。
作家が出版社のサイトに口を出すのはヘンだろう。作家は出版社の社員ではなく、一取引先にすぎない立場だ。宣伝のためとはいえ、企業のサイトにこまかい要望を出すのは筋違いに思える。
くわえて、企業の公式ページというものは多くの場合、社内で作っているのではなく、制作を外部のベンダーに出しているものだ。SEO対策をしようと思ったら、そことツーカーでなくてはならない。無理にきまっている。組織を越えてこまかなやり取りをすることのむずかしさは、僕も元大企業のサラリーマンだったので重々承知している。

……ということで、いったんは、あきらめたのだけれど。

ためしに『絶望鬼ごっこ』を調べてみて気が変わった。
月に約2900回ほど検索されていたのだ。
……『マイクラ 小説』より多いじゃん。完結してもうすぐ1年経つのに。

『針とら』も調べてみた。月に320回ほど検索されていた。
愛じゃん。この人たちはもう、僕の恋人じゃん。

『絶望鬼ごっこ』と検索してくれるユーザーに、『針とら』と検索してくれるユーザーに、僕の新作の存在を伝えたい。
『ぼくたちのマインクラフト冒険記』と『神絵師のノート!』の存在を伝えたい。

そんなことを考えていて、ようやく気付いたのだ。
そうか、作者横断的な宣伝は、自分でしなければ誰もしてくれないじゃん。

もちろん、出版社は本の宣伝をしてくれる。とてもありがたい。
だけど、それは、至極あたりまえのことなんだけど、「その出版社から出した本」の宣伝にかぎられるのだ。
絶望鬼ごっこのファンに、小説入間くんや神絵師のノートの存在を知らせることはできないし、逆も真なり。

それを知らせることができるのは、僕しかいないじゃん…と

そんなわけで、出版社のページの露出を高めようだなんて、他力本願な考えはやめた。
自前でページを構築することにした。
ドメインを新規で取得して、Wordpressやプラグインの勉強をして、一からサイトを構築していく。
そうして作ったのが、このサイト。

針とらBOOKSなのである…!

……まあ、SEOについて調べるほどに、企業のドメインパワーにはそうそう勝てないなぁ、という感じはあるのだけれど。
ドメインを新規で取得したばかりの被リンクもないサイトを、Google先生は検索エンジンの上の方に表示してくれないのである。metaタグをはじめ構造的なSEO対策は打ったけど、焼け石に水な感じがある。Google先生の信用を勝ち取るには、たとえうまくいったとしても、半年以上はかかるだろう。

じゃあそれまで『マイクラ 小説』と検索したユーザーに、『絶望鬼ごっこ』と検索してくれたユーザーに、新作の存在を伝えられないのか…?

…いやいや。
あるじゃねえか、これがよ…。

検索広告画像

……まあ、このへんの話は長くなるのでまたの機会に。

デビューしたころ、「児童文庫のファンはシリーズについて、作家にはつかない」みたいな話を聞いた。
それはおそらく事実なんだと思う。

でも、「じゃあ、ついてもらうためにはどうすればいいんだ?」ということを考えてみたときに、そのための試行錯誤の1つとして、こういうやり方もあるかな、みたいな感覚でやってみている次第である。

ともあれ、今後とも針とらの作品をよろしくお願いします。

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職種:世界征服/世界滅亡推進業務https://books.haritora.jp/blog/blog-pos-17/https://books.haritora.jp/blog/blog-pos-17/#respondFri, 13 Jun 2025 23:26:47 +0000https://blog.haritora.jp/?p=71

この前子供向けの小説を書いていて、世界征服について迷った。はじめは適当に、世界征服か世界滅亡を企む敵キャラを主人公たちが倒す話にしよう~と思って書き始めたんだけど、いざ敵キャラを出す段になって、なんで世界征服したいのか全 ...

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この前子供向けの小説を書いていて、世界征服について迷った。
はじめは適当に、世界征服か世界滅亡を企む敵キャラを主人公たちが倒す話にしよう~と思って書き始めたんだけど、いざ敵キャラを出す段になって、なんで世界征服したいのか全然決めてなかったことに気付いてしまった。

なぜ世界征服したいのか。

考えてみれば、僕、29年間生きてきたけど、一度も本気で世界征服したいと思ったことない。
そりゃあ中学のときは将来の夢の紙に世界征服って書いたりもしたけど、これは幼稚園児が将来の夢に宇宙飛行士と書くようなもんで、そんなに征服したいわけでもなかった。
なんで世界征服したいのかわからないので、どうにもキャラが固まらない。

そんなわけで、面接してみることにした。
以下の感じで。

—————————————
職種:世界征服/世界滅亡推進業務
期間:原稿用紙230まで
定員:若干名
時給:要相談。社会保険完備。成果によって報酬有。
備考:子供向け小説の悪役キャラのお仕事です。アットホーム、明るく楽しい職場です。経験者歓迎。やる気のある人募集。
—————————————


世界征服業ってわりと人気あるのか、結構応募者はあった。
それでそれぞれに志望動機を訊いてみたんだけど、なんかピンとくるのがない。

やっぱり多いのが、「人間が憎いので人間を滅亡させたいです」ってタイプ。
もちろん、「どうして人間が憎いの?」って訊くんだけど、どうもピンとこない。

まず地球環境を愛する悪役さんたち。
でも、「人間は自然を壊し、生態系を破壊する。人間は悪だ!」って言われても、なんかピンとこない。
エコロジーを気にするあまりに人間憎しになった系って、なんか陳腐なんだよな。
就活本にでも載ってんじゃねえの? っていうくらいありふれている。
そういうテンプレ人材が欲しいとこもあるんだろうけど、僕んとことは合わないなと。

次にトラウマを抱えなさる悪役さんたち。
「過去に人間に酷いことをされた! 人間なんか滅ぼしてやる!」

そこはもちろん、「どんな酷いことされたの?」って訊くわけなんだけど、「身内を殺された」「迫害された」とかこれもわりと似たり寄ったり。
エコロジーな悪役たちと違って、このタイプは描きようによっては、きちんと厚みを出せると思うんだけど、でも原稿用紙の分量が分量だし、そんな暇ないんだよなぁ。
それに過去のトラウマ話聞いてても、正直あんま面白くないというか。
飲み会とかで、
「ちょっと俺、世界滅亡させようかと思って」
「え、どうしたん? 何かあったの?」
ってなったときに、
「俺、十年前に子供人間に殺されてさぁ」
とか言われたら、あ、そうなんだ、大変だったんだなぁ、としか言えないじゃん。
俺としてはこう、盛り上がりたいんだ。
「世界滅亡さしてやるぜ! 人間とか大嫌いでよ! 昔っからの夢だったんだ! さよなら人類!」みたいにこられたら、「おう! 乾杯!」って感じになるし、そういう酒を飲みたい。
でもなんかこう、ズーンとなっちゃうような感じの方が多くて、んー、なんかいまいちだなーと。

次に、人間が憎いわけじゃないけど人間は愚かなので以下略の悪役さんたち。
「人間は下等生物なので、我らが支配しなければいけない/殺して構わない!」
んー、なんかこれも就活本そのままじゃねーっていう感じがしてなあ。
トラウマ話で暗くなるわけでもないし、子供向けとしていい気はするんだけど、
「以前はどこにお勤めでした?」「ドラえもんのび太と鉄人兵団です」「ドラえもんのび太と魔界大冒険です」「ドラえもんのび太の日本誕生です」「あ、もういいです。わかりましたわかりました」みたいな感じで、なんかこう。
なんかキュンとこない。俺も世界征服したいしたい!ってなる子がいない。
もっと違う子いないの、っていう。


そんなわけで選考は難航を極めた。なんかいまいちピンとこない。
世界征服系の名悪役といえば特務の青二才ことムスカさんだけど、「どうして世界征服したいの?」って訊いても、「ラピュタの復活こそ人類の夢だからだ」ってしか答えないだろうし。
つまり舞台設定と密接に関わってないと魅力生まれなくない? ということであって。 
でも舞台決めちゃってるし進行決めちゃってるし枚数余裕ないし。
そもそも若干名募集なので部下とか軍隊とかあげられないことに気づいて。
「あ、世界征服って一人でできますか」って言ったら、「できるかんなもん!」「偉そうにしくさってそんなことすら考えてなかったんかい!」「帰らせてもらうわ!」と大ブーイング。


そんなわけでみんなほとんど帰っちゃったので、最終的に残っててくれた山羊さんに依頼しました。

「あのう、すみません。一人で世界征服できますか」
って訊いたら、
「何を言っている? 征服などせずとも既に世界は我が手中にあるのだが」
って答えてくれたので、あ、そうか、そうだよね、気は力だよね、ということで決定。

わりと最後まで引っ張ってもらいました。
完成させれたのは山羊さんのおかげです。ありがとう山羊さん。

ブログを整理していたら、『神絵師のノート!』の前身になる小説を書いたときの雑記が埋まっていたので掘り起こしてみた。

…悪役キャラ考えるの楽しいよね。

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ぼくたちのマインクラフト冒険記 伝説のクラフター、爆誕!https://books.haritora.jp/blog/minecraft_adventure_announce/https://books.haritora.jp/blog/minecraft_adventure_announce/#respondMon, 09 Jun 2025 07:23:58 +0000https://blog.haritora.jp/?p=1108

『ぼくたちのマインクラフト冒険記 伝説のクラフター、爆誕!』(ポプラキミノベル) 6/18発売です! 動画でも映画でも世界中で大人気のゲーム、マインクラフトが、児童文庫になりました!これまでもマイクラの小説はあったんだけ ...

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ぼくたちのマインクラフト冒険記_表紙

『ぼくたちのマインクラフト冒険記 伝説のクラフター、爆誕!』(ポプラキミノベル) 6/18発売です!

動画でも映画でも世界中で大人気のゲーム、マインクラフトが、児童文庫になりました!
これまでもマイクラの小説はあったんだけど、ぜんぶ海外小説の翻訳版だったので、日本の子どもたち向けにもっと敷居が低く読めるものがあったらいいよね、ということで担当さんと話していて実現した企画になります。

マイクラ世界にワープしてしまった小学生の主人公が、オーバーワールドでできた仲間たちといっしょに、特殊能力『クラフト』でヒミツ基地(セキュリティハウス)をつくって、盗賊団と戦うお話です!

「マインクラフトでクラフトをするときって、実際にはどんな感じなんだ…?」
っていうのをいっぱい想像しながら書いたので、小説ならではのマイクラワールドを味わってもらえるとうれしいです。
マイクラが好きな子も、やったことないよって子も、どちらも楽しめるように書いたつもりなので、いろんな子に読んでもらえるとうれしいぞ。

よろしく!

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針とらの著作紹介サイトhttps://books.haritora.jp/blog/%e9%87%9d%e3%81%a8%e3%82%89books/https://books.haritora.jp/blog/%e9%87%9d%e3%81%a8%e3%82%89books/#respondSun, 01 Jun 2025 10:56:28 +0000https://blog.haritora.jp/?p=1012

針とらの著作紹介サイトをつくりました。 まだ新刊の『神絵師のノート!』と『ぼくたちのマインクラフト冒険記』しかつくってないんだけど、おいおい『絶望鬼ごっこ』や『小説 魔入りました!入間くん』ほか、著書の情報をまとめていき ...

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針とらの著作紹介サイトをつくりました。

まだ新刊の『神絵師のノート!』と『ぼくたちのマインクラフト冒険記』しかつくってないんだけど、おいおい『絶望鬼ごっこ』や『小説 魔入りました!入間くん』ほか、著書の情報をまとめていきます。

ここはBlogとして残しつつ、針とらの作品の情報まとめは上のサイトにいろいろそろえていくつもりなので、チェックよろしく!

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神絵師のノート! 絵から生まれたモンスターhttps://books.haritora.jp/blog/kamieshi_note_announce/https://books.haritora.jp/blog/kamieshi_note_announce/#respondTue, 11 Mar 2025 03:15:04 +0000https://blog.haritora.jp/?p=975

『神絵師のノート! 絵から生まれたモンスター』(ポプラキミノベル)3/12に発売されます! こんなお話です! あらすじ キャラ紹介 のんびりやな小学生タカトと、元・画獣最強の戦士ウルファがバディになって、ああだこうだケン ...

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神絵師のノート!_表紙

『神絵師のノート! 絵から生まれたモンスター』(ポプラキミノベル)
3/12に発売されます!

こんなお話です!

あらすじ

神絵師のノート_あらすじ

キャラ紹介

神絵師のノート_キャラ紹介ページ

のんびりやな小学生タカトと、元・画獣最強の戦士ウルファがバディになって、ああだこうだケンカしてるお話です!(?)

絵が好きな子や、ポケモン・デジモン・妖怪ウォッチなど、モンスターと友達になる話が好きな子はぜひにッ!!

 1話まるまるためし読みやってるよ!

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『神絵師のノート!』誕生裏話https://books.haritora.jp/blog/kamieshi_note_1_anouuncement/https://books.haritora.jp/blog/kamieshi_note_1_anouuncement/#respondSat, 01 Mar 2025 14:00:30 +0000https://books.haritora.jp/?p=1577

3月12日に発売された、新作『神絵師のノート!』についての裏話。 児童文庫ってなんじゃらほい?子供が好きなもの……ポケモンとデジモンや!男の子はモンスターとバディになるのが大好きなんやーッ! ……と思って13年前に書いた ...

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3月12日に発売された、新作神絵師のノート!についての裏話。

児童文庫ってなんじゃらほい?
子供が好きなもの……ポケモンとデジモンや!
男の子はモンスターとバディになるのが大好きなんやーッ!

……と思って13年前に書いた作品が原型になっています。
そう、デビュー前だよ!
もちろん、中身はデビューしてから学んだことを活かしていて、当時書いたものとは別物なんだけど、主人公二人の関係性だけは変わっていません!

デビューしてから機会を窺いつつも、「この企画を通すのはさすがに無理だろうな~…」と、半分あきらめていたのだけど。
キミノベルの担当さんとはじめてお会いしたときに、モンスターファームが好きだったというお話を聞き、よし、この人をだまくらかしてと二人三脚でやるぞ…! と自分の中で勝手に決めて……さらに4年
ようやく世に出すことができて、感慨もひとしおです。
担当のM田さんとキミノベル編集部の皆様には、最大の感謝を…!🙇‍♂️

『デビュー作にはその作家の全てが詰まっている』
とはよく言われる言葉なんだけど、僕のデビュー作は、商業出版に合わせるのにいっぱいいっぱいだった感が強くて、自分が詰まってるか? といわれると、いまひとつピンとこなかったりします。
2作めの『絶望鬼ごっこ』の方が、自分らしい作品ではあって。

そういう意味では、この神絵師のノート!が一番、自分らしさの詰まった作品かもしれません。

そんなわけで、デビュー11年めにして、デビュー作を出すような気持ちでおります。
続きが出るかどうかは売上次第……といういつものあれですが、1冊でもしっかりとまとまったお話になっていますので、ぜひぜひお手にとってみてくださいませ! よろしく!!

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チョイ裏話!(12~15巻)https://books.haritora.jp/blog/zetsuoni_inside_story2/https://books.haritora.jp/blog/zetsuoni_inside_story2/#respondFri, 03 Jan 2025 03:46:20 +0000https://blog.haritora.jp/?page_id=948

無料キャンペーン中にXでつぶやいていた、チョイ裏話を公開してるよ!ネタバレも混じってるので注意! 大翔たちもいよいよ中学生! 章吾も戻り、鬼とは無縁の平和な生活を楽しんでいたけれど…? ということで、第二部開始巻です! ...

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無料キャンペーン中にXでつぶやいていた、チョイ裏話を公開してるよ!
ネタバレも混じってるので注意!


絶望鬼ごっこ表紙_12巻

12巻『あやつられた地獄中学校』のチョイ裏話!

大翔たちもいよいよ中学生! 章吾も戻り、鬼とは無縁の平和な生活を楽しんでいたけれど…? ということで、第二部開始巻です!

第二部をどうしようか迷っていた所、編集長から「大翔たちに、より大きな目的を持たせてはどうか」と提案が。
「よっしゃ! じゃあ第二部20巻まで、第三部25巻まで!」と、大風呂敷を広げてはじめることになりました。
実際には第二部と第三部は混ざりましたが、おおむね想定どおりに進行していますね。

そんなわけで第二部は、物語の作り方も変えています!
第一部では、書いている巻と、せいぜいその次の巻のことしか考えずに書いていたのだけど、 第二部では、第三部の遠いゴールへ向けて、物語全体がゆっくりと進んでいくように、でも各巻でも山場が出るように構成しています!

10冊以上、5年もかけて描く物語は、読者が入れ替わっていく児童文庫向けではないのですが……第一部とはちがったことをやりたかったので!
なので第二部は、物語開始時点ですでに水面下でいろいろなものが動きだしており、巻を追うごとに皮を剥くように、それらが見えてくる作りになっています。

ということで、第12弾では、新キャラがたくさん登場するよ!
全員、背景を持っていますが……一番先にそれがわかるのは、我妻総一朗だ!
総一朗は、はじめは、「大翔たちの先輩になる、鬼祓いのプロみたいなキャラがほしいな」と思って登場させました。

ただ、「第一部で大翔たちが成長したから、読者と等身大で鬼を怖がってくれるキャラもほしいな…」とも思い。よし! 合体させちゃえ! ということで、「鬼祓いの家の末裔で、先輩みたいに振る舞うんだけど、実際は鬼を見たことがなく、ビビリでメンタル弱い男の子」になりました。総一朗ごめん…!

第二部では、大翔に、家族や友達だけでなく、その外側にあるいろんなものに目を向けて成長してほしいな…と思っていました。そうでないと、第三部の展開を支えきれないので。 (最新刊をお読みの方は、第三部としてどういうものを想定していたかわかるでしょう…)

総一朗は、力はないけれども、大翔にはない道義心と責任感を持っている。その広い視野で、大翔を成長させてくれるんじゃないかな…と、期待して登場させたのでした。
実際どうだったのかは…どうなんだろうな…。まぁおまえは頑張ってるよ、総一朗(何)

ちなみに、光哉が好きという読者の声はよく聞くけれど、総一朗は一切聞きません…! 同時期に登場したのに…!
大人の女性にばかり好かれている印象があります…。うん、縁の下の力持ちの良さは、小学生には早いよね…。でも結婚すると一番幸せにしてくれるのは、たぶん総一朗だよ…。小学生…。


絶望鬼ごっこ表紙_13巻

13巻『とらわれの地獄村』のチョイ裏話!

あたらしい友達たくさんできたけど、まだまだ固いな! みんなで遊びにいっといで!
そんな巻になります! もちろん襲われます!🧟‍♂️

‍そんなわけでこの巻では、旅行に出た大翔たちが、奇妙な「村」に迷いこんでしまいます。
当初イメージは「犬鳴村」などの村ホラージャンル! 閉鎖的でじめっとした空気の村のなか、いわく恐ろしい因習があったり、カルト集団が跋扈してたり…恐ろしい事態に巻きこまれる! みたいなイメージでした。

実際に書いてみると登場したのは…

「ラジオ体操を日課にしている健康志向のミイラ男、木乃伊さん!」
「目玉がすぐに転がっていってしまう、腐った死体の不死原さん!」
「熱狂的“死”信奉者のガシャドクロ、鹿羽根村長!」

どうしてこうなった! 針とらにJホラーの湿った空気は無理だったんや!
彼ら、自分たちをモデルにした土産ものまで作って村興ししてるんですよね…。死んでるのに陽気すぎやろ…。ホラーて…ホラーて言うてるのに…。

さて、中学校編から登場したキャラのうち、12弾では総一朗に、13弾では「結城光哉」にフィーチャーしています!
光哉は第二部のキーキャラクターで、裏の主人公ともいうべきキャラ。
コンセプトは、「もうひとりの大翔」。
その意味は語りませんが、最新22巻『かなしき鬼との約束』でようやくそこへたどり着けました…。

光哉は描くのがむずかしくて、めちゃめちゃ苦労しています。特に第二部はじめのころは、仲間にウソをついたり煙に巻くところが多く、光哉の主観の世界と、大翔や読者から見た世界を複眼にして書くのが、とても大変だった記憶。

13弾でも、光哉は「自分も小学校で鬼ごっこに巻きこまれた」というヒミツを明かしてくれますが、これは信頼を得るために用意していたスケープゴートとしてのヒミツで、心を許して言っているわけではありません。 大翔はそのへんすぐに気を許しちゃうんで、光哉は逆に戸惑ってしまっています。

…といった諸々が大翔目線だと見えにくいので、読者から光哉のキャラがどう見えているのか、かなり不安に思いながら書いていました。 仲間にウソをつかなくなったあとも、自分にもウソをついていて、なかなか核の部分を見せない…。
最新刊でようやく、ちゃんと話してくれたかな…という感じですね。


絶望鬼ごっこ表紙_14巻

14巻『開かれし鬼の門』のチョイ裏話!

今巻は、大翔たち子供チームと、紫鬼たち鬼チームの、結界石争奪戦が開幕する巻になります!

第一部では意図的に、「鬼はどこからやってくるのか、その意図は?」といった点には触れませんでした。
元々の着想が、「児童書でデスゲームやってみよう!」だったからですね。(当時はなかったんだってば!)
ゲームが大事なのであって、主催者の意図や正体はまぁいいじゃん、というスタイルです。

第一部でそれはやりきったと思ったので、第二部では、主催者(鬼?)の正体を明かした上で、「地上と地獄をつなげる通り道を、再封印できるか? / 邪魔できるか?」、子供たちと鬼たちで競争する物語に舵を切りました。

そんなわけで14弾では、大翔たちの大先輩として、キーチという男の子が登場します。彼も小学校で鬼ごっこに巻きこまれていますが、1巻での大翔たちとはちがった運命をたどっていたようです。キーチに使命を託されることで、大翔たちは動きはじめます。

そこにあらわれるのが、鬼たちの総大将・紫鬼。12弾、13弾では名前だけだったのが、この巻で満を持して登場します。鬼なのに会社を経営し、いつも忙しそうにしている、スーツとネクタイに身を包んだ、イケメンエリートビジネスマン。みもりさんの描く紫鬼はダンディです…。

ちなみに第二部開始当初の紫鬼の姿のイメージは、「メガネをかけたオオトカゲ」でした。さすがに会社を経営するなら人間形態になってもらわにゃ…ということで変えていますが、部下の腕輪の模様がトカゲだったり、鬼化後に爬虫類っぽいのはその名残です。

紫鬼のコンセプトは、「人間の大人みたいな鬼」。黒鬼のように悪戯心などはなく、計画的に粛々と行動する鬼です。おかげで大翔たちからなかなか敵の手のうちが見えず、作者としては困りましたが……巻が進むうちにだんだんと、彼の恐ろしい計画も浮かびあがってくるのでお楽しみに!

ちなみに紫鬼は、人間に鬼の存在がバレないようかなり注意して行動しており、大翔たちと会うのに道路封鎖したり、事後は警察への通報まで確認しています。警察への通報の確認? どうしてそんなことができるかは…18巻『信じてはいけない地獄警察』をお読み下さい!

また、紫鬼の経営するホールディングスの傘下には、都市計画にたずさわる企業が多く、
「子供のための住みよい街づくり計画」
「桜ヶ島タワー(電波塔)の建設」
「街のゆるキャラ『ぱくぱく様』の企画考案・グッズ販売」
「育児に悩む親たちを支援する組織『紫の会』への出資」
など、桜ヶ島市と組んでいろいろな事業をやっています…!
このころの紫鬼はそのために、分刻みのスケジュールで大忙し!
そうした地道な努力がどう実を結ぶかは、20巻『街をむしばむ地獄計画』、21巻『街をとりもどす地獄革命』をお読みいただければ…!

まぁ、紫鬼がやらんとしてるのは、ようは理想のための「国盗り」で、そのために、「進軍ルートの確保(鬼門の解放)」 「前線領土(街)の確保」 「必要な食糧(子供)の調達と管理」 を一気通貫でしようとして行動しているのですね。 桜ヶ島を確保した上で、霞ヶ関に侵攻しようとしています。

そのへんは、「子供の冒険を描く」という児童書の範囲から外れないよう、大翔や光哉たちの目線からはわからず、断片のみ見えるようになっています。ちなみに紫鬼は孫子の「兵法」で戦略の考え方を学んでいるのですが、20巻で章吾たちが発見した紫鬼の本棚を見てみると…? 本棚には人物が出ます!

そんな有能な紫鬼なのですが、ゆいいつ苦手なのが、「ネクタイを結ぶこと」! なぜ人間はこんなものを着けるのか、ぶつぶつ文句を言っています。しかし最新22巻では、ついにネクタイの便利さに気づいたらしい! いったいどんな使い方!? 『かなしき鬼との約束』にてぜひ!


絶望鬼ごっこ表紙_15巻

15巻『うらぎりの地獄美術館』のチョイ裏話!

『知力、忍耐力、運、運動能力』を試すそれぞれのゲームで、子供チームと鬼チームが、選手を出しあって勝負するお話です!

この巻は、人喰い鬼との追いかけっこというより、まさしくゲームの巻になります。部屋ごとにテーマが設定されており、ゲームのルールが説明されて、選手を出して勝負して、勝てば次の部屋へ進むことができる。最後の部屋までたどり着けばゴール! 幽遊白書の四次元屋敷の影響を受けていますね。

この巻の鬼としてだれを派遣するか、紫鬼は結構悩みました。部下のXと組ませた鬼たちの、モチベーションの低さに悩んでいたのです。愚鬼は勝手に人間食べようとしてるし、不死者は自分たちのやりたいことやってるし、狼頭鬼も命令された仕事をただこなしている、といった様子で。 鬼の…下請け化…!

これは紫鬼が忙しすぎて現場をXに任せきりにしていることや、Xが人間なので鬼たちに舐められていたり、紫鬼に優遇されていることへの反発があったりと……いろいろ複雑な事情があったりします。 組織運営というのは大変なのね…😓 紫鬼もちょくちょく愚痴っていたりします…。

そこで事態を打開するべく、紫鬼は青鬼から人材をスカウトしました! そうしてやってきたのが今巻の敵キャラ……『青髭男爵』だ! 色の名前を冠されているのは、色鬼に認められた一流の人材の証だぞ!
「一流の鬼とは、あつかいづらさもまた、一流なのでございます」
あ、こいつもダメそうだ!

そんなわけで青髭男爵は、登場早々、「命令なんてどうでもよろしい」と言い放ち、自分の趣味である『子供との命を賭けたゲーム』を開始したのでした。…かわいそうな紫鬼! でも、自分の楽しみを優先しつつも、最終的にはきちんと仕事もこなしているあたりは、結構オトナな鬼ですね(?)

青髭男爵は、ゲーム狂。黒鬼のように相手が追い詰められるのが好きなのではなく、ゲームというものそれ自体へ偏執的な興味を抱いている「行き過ぎた求道者」です。ゲームがより高みに昇華されるためなら、自分の命も含めたすべてのものを小道具にします。

こうした行き過ぎた求道者には、生まれつきではなく、人間から鬼になったタイプが多く、9巻の『叉鬼』もそうだったりします。 彼は狩りの理想を追い求め、他人の命すらそのための背景と見なすようになって、鬼となりました。くわしくは『ねらわれた地獄狩り』にて!

ちなみに青髭男爵はこの巻だけでなく、渋谷スクランブル交差点のオーロラビジョンを乗っ取って、都内全域を使ったゲーム勝負もしかけてきます。 渋谷、原宿、秋葉原、そして東京タワーを使ったゲーム勝負については、19巻『招かれざる地獄ハロウィン』をお楽しみください!


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